蔵王文学のみち 茂吉歌碑ガイドブック
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蔵ざ王わうよりひくき雁がん戸どのあゐ色をしばし恋こほしむ雪のはだらも― 11 ―ふりがなざおうより ひくきがんどの あいいろを しばしこおしむ ゆきのはだらも朗読蔵王よりひくき雁戸のあゐ色を△しばし恋しむ△雪のはだらも意味出 典場 所建立年建立者蔵王より低い雁戸山の藍色に、心惹かれてしばらく恋しく思う。融けかけて斑まだらの雪も魅力的だ。(なつかしく恋しい良い山だ。)雁戸山―蔵王連峰北端。標高1485メートル。小題「羽前」。詞書「龍山のいただきにありて」9首中の一つ。蔵王の赤はだかなる峰みねにゐて雁がん戸どの山は直ただに青しも「寒雲」昭和14年雁がん戸どよりひだりに低くなりゆきし笹ささや谷峠たうげは愛かなしきろかも「霜」昭和16年霜(昭和16年)鳥兜山頂広場平成29年(2017)蔵王観光開発株式会社注釈アクセスはこちらから山の歌碑❻

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